2026年6月11日
皮脂腺炎
“皮脂腺”とは毛包に付属し皮脂を分泌する腺のことでその皮脂腺が炎症を起こし、角質が過剰にできる過角化と呼ばれる状態となることを皮脂腺炎といいます。好発犬種は秋田犬、スタンダード・プードル、ジャーマン・シェパード・ドッグなどで、特に秋田犬とスタンダード・プードルは遺伝的な関与も疑われます。また、他の皮膚疾患に付随して二次性に生じることもあります。
症状
症状は鱗屑や痂皮と呼ばれるフケのようなものが頭頂部や体幹部などにみられ、根元に角質の塊がついたまま毛束ごと抜ける毛包円柱という状態もみられます。これだけでは通常痒みは伴いませんが、感染症も同時に起こることで痒みがでることがあります。
診断
診断としては犬種や症状が一致し、抜毛検査で毛包円柱が観察されるかどうかをみます。また、確定診断のために生検で病理組織検査を行うこともあります。
治療
治療は角質溶解成分が配合された洗浄剤で洗ったり、保湿剤等のスキンケアを行ったり、免疫抑制剤やビタミンA製剤を使用したりします。難治性の場合生涯治療が必要となることもある疾患です。