2025年4月15日
病気の説明
毛周期とは“被毛がある一定のサイクルで発育、脱落を繰り返すそのサイクル”のことをいいます。その中で休止期とは完全に成長が止まった毛が新しい毛に押し出されるのを待つ状態の時期をいいますが、毛周期停止症とはその休止期で毛周期が止まり広範囲で脱毛する疾患です。好発犬種としてポメラニアン、トイプードル、チワワ、パピヨンなどが挙げられます。発症は2~3歳の雄犬で多いと言われていますが、雌犬や高齢犬でもみられます。
主な症状
症状は頸部や大腿部の後ろ側から始まり、頭部と前肢以外の体幹へ左右対称に拡大していきます。基本的に痒みは伴いません。脱毛した皮膚に色素沈着(皮膚が黒くなること)を伴うこともあります。脱毛後、うぶ毛のような毛のみが残ることも多く子犬のような触り心地になることが多いです。
診断と治療内容
診断は明確な病態が分かっていないため内分泌疾患等その他の脱毛症を除外した上で、左右対称性の特徴的な脱毛で確定することがあります。また、生検を行い休止期毛主体か確認し、より確定診断につなげることもあります。
治療は基本的に美容の問題のみのため、無治療で経過をみることも選択肢となりますが、マイクロニードルで皮膚を刺激する方法やメラトニンやホルモン剤の投与が効果があったという報告もあり、治療方針にはご相談が必要となります。