2026年6月14日
脂漏症(脂漏性皮膚炎)
過剰なフケ(鱗屑や痂皮)の形成や皮脂の分泌を伴う角質の異常を特徴とした皮膚疾患を“脂漏症”といいます。大きく「油性脂漏」と「乾性脂漏」に分かれ、さらに油性脂漏の状態でマラセチア(皮脂を好む常在性の酵母様真菌)などの病原体が増殖し炎症が起きた状態を“脂漏性膚炎”といいます。油性脂漏は主に頸部腹側や腋、指間、鼠径部、外耳道など擦れやすく閉鎖的な部位に起きることが多く、比較的皮膚の表面でみられることが特徴です。好発犬種はシー・ズー、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ミニチュア・ダックスフンド、ビーグルなどがあげられます。
症状
症状として乾性脂漏は皮膚や被毛が乾燥し白っぽい細かいフケが出ます。油性脂漏は脂っぽいフケやべたつき、皮膚の赤みが出て痒みを伴います。
診断
診断は皮膚表面のべたつきをスタンプ・テープ・掻把などで採取して顕微鏡で確認し、マラセチアなどの病原体も同時に確認します。また、ほとんどの場合何らかの要因に続発して脂漏症が起きるため、例えばアレルギー疾患や内分泌疾患などが関連していないか全身的な検査を行います。


(写真)頸部腹側と趾間の脂漏性皮膚炎により掻き壊して赤く腫れた皮膚(犬)