2026年6月10日
円板状エリテマトーデス(円板状紅斑性狼瘡)
エリテマトーデスは免疫システムの異常により自分自身の物質を抗原として抗体をつくって攻撃してしまう自己免疫疾患で、全身性と皮膚に大きく分かれます。円板状エリテマトーデスは皮膚エリテマトーデスのなかでも比較的良性の疾患で、好発犬種はラフ・コリー、シェットランド・シープドッグ、ジャーマン・シェパード・ドッグ、シベリアン・ハスキーなどが挙げられます。また、紫外線の影響により病変が悪化すると考えられています。
症状
症状は犬では鼻に病変がみられることが多く、鼻の色素脱失や赤み、びらん、フケ(鱗屑や痂皮)が形成されます。口唇や鼻梁、眼周囲などにも出やすいのが特徴です。猫ではまれな疾患ですが顔面や耳介に出やすく鼻には少ないです。
診断
診断は色素脱失部位の生検を行い、病理組織検査と免疫組織化学検査を行います。また、皮膚だけでなく全身性エリテマトーデスを発症していないか全身的な血液検査や画像検査を行います。
治療
治療は日光を避けること、グルココルチコイドや免疫抑制剤の外用薬塗布を基本的に行い、状況に応じて内服薬の投与、ビタミンE製剤や脂肪酸投与などを行います。治療は美容的な外観保持と痒みや出血などを取り除くことを目的として、管理を続けていくことが必要となります。


(写真)鼻梁の色素脱失が認められ生検の結果エリテマトーデスと診断された犬