2025年4月15日
病気の説明
喉の辺りにある甲状腺という臓器の萎縮により甲状腺ホルモンが足りなくなってしまう、犬に多い病気です。甲状腺ホルモンの主な役割は代謝の活性化です。そのため、代謝障害による様々な症状が起こります。典型的な症状には元気がなくなる、皮膚の変化(脱毛、フケ、感染など)、肥満、脈が遅くなる、低体温などがあり、その他に神経症状がみられることもあります。また、しっぽの脱毛(ねずみの尻尾のようになる)や、まぶたや唇が腫れて垂れ下がる(悲しそうな顔)などの特徴的な症状が出ることもあります。
診断と治療内容
診断は甲状腺ホルモンや、脳から出る甲状腺刺激ホルモンの血中濃度の測定により行います。ただし、他の病気や薬などの影響を受けて甲状腺ホルモンが低くなることもあるため、解釈には注意が必要です。
治療は甲状腺ホルモン薬の内服により行い、定期的に甲状腺ホルモンの血中濃度をはかり薬の量を調整します。投薬により徐々に症状は改善していきますが、特に皮膚症状の改善には数ヶ月ほど時間がかかります。しっかりと診断と治療が行われれば予後は良いですが、甲状腺の機能を回復させることは難しいため生涯の投薬が必要です。