2025年4月15日
病気の説明
主にブドウ球菌という細菌が感染して痒みや皮疹を起こす、犬で最も一般的な皮膚の細菌感染症です。背景に他の原因疾患があって二次的に起こることも多くあります。病変部位が浅い表面性や表在性と表皮より下の真皮や皮下織まで感染する深在性に分かれており、発生場所は全身どこにでも起こりうるのが特徴です。
主な症状
症状は脱毛斑、脱毛周囲にできる痂皮(表皮小環といいます)、丘疹・膿疱といわれるブツブツとした湿疹などがあり、かゆみを伴います。
診断と治療内容
診断には膿皮症に一致する症状を確認し病変にスライドガラスを押し当てて顕微鏡で確認するスタンプ検査や皮膚細胞診による細菌感染像の確認、培養検査などの皮膚検査を行います。
治療は表在性の場合、主に外用消毒製剤や抗菌成分配合シャンプー製剤を使用します。また内服抗菌薬の全身投与は、現行のガイドラインに沿って検査結果をもとに使用する順番やタイミングを決めて使用します。深在性で炎症が強い場合は、抗炎症治療も併用することがあります。
膿皮症は二次的に起こることが多く、膿皮症を引き起こした背景疾患をともに治療しないと改善しないこともあります。膿皮症治療後も背景にある疾患の治療を継続し、皮膚の状態維持をしていくことが必要になっていきます。また、一度治っても新たに別の部位での発症や、慢性再発性に症状が出ることもあるため、皮膚のバリア機能を高めるための日常的なケアも必要になります。