2025年4月15日
病気の説明
何らかのストレスが原因で身体に支障がでるほど過度に繰り返す異常行動を心因性強迫性障害といいますが、その状態により過剰な舐め行動や自傷行為により生じる皮膚症状を心因性脱毛症といいます。好発品種として犬はドーベルマン・ピンシャー、ラブラドール・レトリーバー、ジャーマン・シェパード・ドッグなど、猫はアビシニアン、シャム、バーミーズなどですが、飼育環境にもよります。
主な症状
症状はストレスを感じると四肢や体幹部をしつこく舐める、尾をかじる、毛をむしるなどがみられ、その繰り返しで脱毛や潰瘍が起きます。その部位を舐めると快感をもたらす物質が分泌されるためさらに強く慢性的に舐めかじるようになり、舐性皮膚炎や舐性脱毛症といわれる状態になります
診断と治療内容
診断は脱毛を引き起こすあらゆる皮膚疾患の除外、整形学的疾患による痛みが気になって舐めるなどしていないかの除外、お腹の中の臓器が気になって舐めていないかの除外などのために全身的な身体検査を行い、他に原因がなければ心因性と診断します。
治療は皮膚炎に対して消毒などの外用療法と感染に対して抗菌剤の使用、物理的な保護としてエリザベスカラーを付けるなど行い、原因となるストレスの排除・緩和や飼育環境の見直しで舐め行動自体を改善させられるかみていきます。また、問題行動治療としての内服薬も追加する場合があります。