2025年4月15日
病気の説明
血糖値は、膵臓から出るインスリンというホルモンによって下げられ、一定に保たれます。糖尿病は、インスリンの不足により高血糖が続き、様々な代謝障害を引き起こす病気です。人においては、インスリンの量が少なくなる1型糖尿病と、肥満や生活習慣の乱れによりインスリンの効きが悪くなる2型糖尿病に大きく分けられ、後者が約9割を占めます。犬の糖尿病は主に1型に近く、肥満が原因で発症することはあまりないです。また、犬は未避妊の雌で発情後に発症することがあるため、雄よりも雌で多くみられます。一方、猫の糖尿病の多くは2型に近く、肥満だと発症しやすいです。そのため、太りやすい去勢済みの雄に多くみられます。また、犬猫ともに副腎皮質機能亢進症などの内分泌疾患、膵炎などの他の病気やステロイドの投薬により糖尿病になることもあります。
主な症状
主な症状は尿量の増加、飲水量の増加、体重減少です。高血糖が長期間続くと、感染しやすくなったり、犬では白内障、猫では後ろ足のかかとを付けて歩くなどの神経症状が合併症として出ることがあります。食欲は初期には増加しますが、病気が進行すると減少します。糖尿病性ケトアシドーシスという状態に陥ったり、基礎疾患に腎不全を持っていたりすると、重症化し命に関わることもあります。
診断と治療内容
診断は、症状、持続的な空腹時の高血糖、尿検査における尿糖の陽性の確認により行います。猫は採血などのストレスにより一時的な高血糖を示すことがあるため、注意が必要です。
治療は脱水の改善と、インスリンの注射や食事の変更などを行います。インスリンの注射は毎日同じ時間に行い、食事は決まった種類と量のごはんを食べる必要があるため、ご自宅での管理がとても重要になります。治療により低血糖を起こさないために、最初は血糖値の細かなモニタリングが必要です。基本的に生涯治療が必要となることが多いですが、猫の場合は治療を続けるとインスリン注射が不要になることもあります。